大断面木構造

200年住宅を実現するには構造(木構造)の質が重要です。200年をゆうに超えて今も生き残る古民家から学んださまざまな知恵と心を取り入れ、それらを先進技術によって再現していきます。

教えて!
構造体とは?

柱や梁を組み合わせた住宅の骨組みとなるもの。

HABITAの200年住宅は、国産材で作られた強度の高い5寸角の集成材を使っています。日本の伝統的な軸組で建てるポスト&ビーム工法で構造体をつくりだし、構造に縛られない空間構成を可能にしています。

接合金物には非常に丈夫で「伸び」が出るダクタイル鋳鉄を使用しています。金具本体は構造材の中に隠れてしまうので美しさを損うことはありません。

5寸角の柱、1尺の梁

教えて!
梁とは?

梁(はり、りょう)とは、柱と柱の間をつなぐ細長い水平材のこと。

HABITAの200年住宅では、5寸(150mm)角の柱や1尺(300mm)の梁を住宅の骨組みとなる構造体に使用しています。一般的な構造材の住宅に比べて、約2倍の木材量を使うことになります。

大断面の構造体を扱うのは強度に対する不安ではなく、耐久性への対処です。古民家もそのように造られてきました。そして大きな材に対する愛着の心が芽ばえるからこそ、世の中に残してゆくべき家となっていくのです。

写真:5寸角の柱、1尺の梁

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木構造「現(あらわ)し」

教えて!
古民家とは?

古民家(こみんか)とは、古い木造の民家のこと。
50年以上たったものをさす場合が多い。

200年、500年、1000年以上と歳月を重ねている木造建築は、「現し」の収まりになっています。これは日本の住宅だけではなく、世界各地に残る古民家にも見られるに共通の収まりです。木は伐採され建材になってからも呼吸をしています。住宅の中でさまざまな部位に使われている木材を、窒息の状態にすることは避けておかなければならないのです。

壁紙などを貼ってその価値を認めるべき構造体を隠す必要はあるのでしょうか。むしろ現しにすることによって、木構造の材質に対する信頼感は大きくなり、場合によっては余分なコストも下がるのです。

写真:現(あらわ)し

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国産材の使用

教えて!
大断面とは?

大きな断面を持つ、太い柱や太い梁のこと。

幸いにもわが国の先人たちは、多くの木材資源を残してくれました。戦後に植えられた樹齢60年の国産材として育っているのです。

木は地球温暖化の原因とされているCO2を固定化させる貴重な環境資源です。しかも伐採され加工された後もCO2を保持し続けます。つまり長期耐用の木造住宅はCO2を貯蔵する第2の森でもあるのです。

HABITAの提案する大断面木構造の住まいづくりは環境保全のためにも、日本で育ったこの価値ある樹木の価値を活用してゆきます。

写真:国産材

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集成材の活用

教えて!
ラミナーとは?

厚さ2~3cmほどに製材し、節や割れなどを取り除いた板のこと。

集成材とは、ラミナーを繊維方向に平行して重ね、貼り合わせてひとつにした建材のことです。一度ラミナーに加工するため、乾燥の行程も確実になりさらに積層することでムクの木材よりも寸法の変化が少ないというメリットがあります。

また、表には見えない欠点を取り除きながら工業製品として製造するので一定の強度を確保できます。現在までに残された古民家のような木構造を実現するには、木質資源も長期の乾燥時間も足りません。古くて正しいことを実現するための新しい技術があってこそ、現代の200年住宅が可能になります。

写真:集成材

集成材の特長

  • 含水率を一旦10%以下に乾燥し、狂い、収縮を減少
  • 天然木に対し1.5倍以上の強度性能を実現
  • 鉄・コンクリートより強く、建物の軽量化が可能
  • 断面の大きい集成材は、防火性能が高い
  • 断熱性に優れ、調湿能力は抜群
  • 耳や目にやわらかな素材
  • 半永久的な耐久性を実現
  • 自由な形状や寸法の部材が可能

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金物工法(ダクタイル鋳鉄)

木材の接合仕口は木構造のまさに要です。伝統工法の中では、今でも大切に守り継がれています。しかし大断面の木材があればこそ生かされる技術であり、複雑な形状の加工を小断面の木材の中で施しては、大きな断面欠損を伴う加工になりかねません。

HABITAでは、柱や梁の接合部に欠損部分が少ない金物による工法を採用しています。耐熱、耐食処理を施した腐食のおきにくい鋳鉄金物です。集成材の計算された強度とあいまって確かな家づくりが可能になります。

また、接合金属も工場であらかじめセットしておくことで現場での組立作業も短縮され、組立施工による品質のばらつきも解消されます。

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ポスト(柱)&ビーム(梁)工法

教えて!
間面とは?

間面(けんめん)とは、柱と梁(はり)を格子状に配置した構造体のこと。

キッチンやトイレ・洗面をはじめ電化製品などなかった時代の古民家が、現代の生活に合うように再生できるのには、構造体の構成上の理由もあります。

古い日本の住宅は、間面(けんめん)記法で表される家の形状が標準的でした。「間面」の家とは柱と梁を、格子状に規則的に配置した簡素な構造体の組み方であり、現代の言葉でいえばポスト(柱)&ビーム(梁)工法です。LDKで表わされるような、部屋を組み合わせて設計した住宅では、100年を超えた家族や生活・技術・様式の変化には対応しきれない可能性があるのです。

ポスト&ビーム工法の特長

  • 自由な平面。
  • 様々な間取りやデザインにも柔軟なため、変形土地などにも対応可能。
  • 現(あらわ)しによる構造体の美しさ。
  • メンテナンス性にも優れている。(増改築やリフォームがしやすい。)

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いろいろと相談したい方、パンフレットを見ながら検討したい方、モデルハウスを実際に見たい方、まずは、お気軽にお問い合わせください。052-220-5808 habita@kpo.co.jp Email habita@kpo.co.jp

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