家歴書とは新築時の施工内容だけでなく、リフォームやメンテナンス時の履歴も蓄積してデータ化した「住宅履歴書」のことです。適切で効率のいい点検や交換、改修を行えるメリットが生まれ、何より住宅の価値を客観評価するのに有効です。
家歴書のメリット
家歴書とは「構造体の内訳」や「構造計算書」「明細リスト」「価格」「構造体パース」だけでなく、リフォームやメンテナンス時の履歴も蓄積してデータ化した「住宅履歴書」のことです。
従来の設計書などの書類は新築やリフォームをした際にお施主様に渡されますが、長年住んでいる間にどこを直したかわからなくなったり紛失してしまうケースがあります。そうなると何か不具合があった際や改修したいと思った時に、"壊してみないとわからない"といった状態になりかねません。
家歴書があれば、そういった事態を防ぐだけでなく、適切で効率のいい点検・交換・改修を行えるなどのメリットが生まれます。
住宅の価値を客観評価するのにも有効
住宅の資産価値という観点から見ても、こうした客観的な評価書の存在が大切なことになります。例えば将来のリフォームが発生した時に、構造計算書はもとより材料、材積から、さらには生産に関する情報を把握できることは非常に有効なことです。
また、構造体のパース図があることも、これらの理解度をより高めることにつながります。そして、何よりもこれらの構造体がしっかりしていれば、また新しい家に生まれ変わることも容易です。
構造体パースのメリット
わかりやすい構造体パースをお渡しします。
家を建てるときに工務店から渡される構造体の図面は、伏図と呼ばれる平面的なもので、この伏図の中に立体的な情報がたくさん記載されています。平面に立体的な情報が記載されているので、把握するのに時間がかかってしまいます。
構造体の図面が立体であれば、例えば、エアコンを追加で取り付ける時、薄型テレビを壁にかけたい時、どこに取り付けたら最適かが分かりやすくなります。その立体図をお渡しします。
難しい図面ではなく、家の骨組みだけが見える構造体パースです。それを元に、引渡し時には構造体を自分の目でしっかり確認することができます。
将来につなげる
将来リフォームや補修、修繕の際、構造体のパースが活躍します。自分の家の構造体を理解することができます。自分の家のことをもっと深く知ることで、愛着が湧くでしょう。
子どもに、孫に引き継いだとき「壊すのがもったいない」と思わせる家と資料(家歴書)を残しましょう。